鍵穴の内部の異物

鍵穴内部に異物が詰まって動かなくなることがある。
周囲の環境によって鍵穴に土埃が混入しやすくなり、鍵穴がつまることもある。これはある程度しかたのないことなのでこまめにメンテナンスをして防ぐしかない。

また、故意に鍵穴に異物を詰められてしまうこともある。
小さな子供が好奇心でなにかを詰めてしまうのである。
鍵穴によく詰まっているものとしては樹の枝であったり、はりがねや鉛筆、花や虫などがある。
樹の枝をつかって鍵を開けようとしたりするのかもしれない。子供は大人のやっていることを真似したがるので同じように鍵を開けようとしたのだろう。

悪いこととわからずにやっていることが多いのでそういう場合にはむやみに叱らず教え諭すようにしよう。

このようないたずらをしてしまうのは小学校低学年くらいの子供が多い。
そして、3月から5月に集中してこのようなトラブルが発生している。外遊びをよくする時期だからだろうか。

また、鍵穴にガムや接着剤が詰められていたら子供ではなく小学生以上の人間の悪質ないたずらと考えられる。異物を取り除いても再発するおそれがある。警察に通報したり、防犯カメラを設置するなど対策を取る必要があるかもしれない。

ロッカーキー

スパやスポーツクラブなどでコインリターン式のロッカーを見かけることがあると思う。
一般的なコインリターン錠はもう10年位前からギザギザの鍵ではなく外溝のフラットキータイプが主流となっている。
ギザギザの鍵のロッカーがあったらもうずっとこの鍵を使っているんだなあと思う。

さて、こういった娯楽施設で万が一ロッカーの鍵を紛失したらどうなるのだろうか。
大抵はお客様の実費で交換費用を施設に支払うことになる。
こういったことは大して珍しいことではない。

みんなが使う公共の鍵はなくさないように大切に扱うようにしよう。

また、まれにロッカーの鍵をしめたまま鍵を持ち帰ってしまう人もいるそうである。
ロッカーの中に荷物を残したまま、である。
どういう意図なのかわからないが、施設の人を困らせるのでそのようなことはしてはならない。

こういったロッカーの鍵は鍵師なら壊さずに解錠することができる。
しかし、マスターキーが存在しない場合、業者によっては壊して解錠ということもあるそうだ。
依頼する場合には作業内容についてきちんと確認するようにしよう。確認せずに任せてしまうとその分の費用がかかってしまって損をすることになってしまう。作業料金と作業の内容について明らかにしてから任せるようにするのがいいだろう。

内開きのドア

最近では内開きのドアというものは少なくなってきた。
防犯対策を考える上で鍵や錠前には注意を払う人は多いがドアのことを気にする人というのは少ない。
ドアそのものももちろん防犯上とても重要な役割をもっている。内側に向かって開くタイプのドアは日本では少なくなってきたが、海外では一般的なものである。
狭い日本の住宅ではスペースを確保するために外開きのほうが都合がいいのである。
特に90年代以後の集合住宅のほとんどが外開きのドアになっている。
しかし、最近ごくわずかながら都心部の高級マンションなどでは玄関スペースを広めに設けて内開きのドアになっているものもあります。

防犯的には外開きのドアよりは内開きのドアのほうが優れている。
外国人専用の高級アパートでも内開きのドアの物件が多い。

外開きだとインターフォンがなってドアを開けた時にドアの影に不審者が隠れている可能性があったりする。

家庭の防犯性を高める上で錠前や補助錠などに注目するのはもちろんだが、扉の開き方にも気を使ってみてもいいかもしれない。
防犯的に一定の基準をクリアしたものをCP認定というが、ドアにもCP認定された製品がある。こうした製品はドアのところにCP認定のステッカーを貼ることができるのでその点でも空き巣への抑止効果が期待できる。

アブロイ

世界的に有名な鍵メーカーというとカバを思い浮かべる人も多いかと思うが、アッサアブロイも世界クラスのセキュリティ企業である。
高水準のシリンダーキーを50カ国異常に輸出しているのだ。
子会社は世界中に100社以上あるという。ちなみに本社はスウェーデンである。

日本でも「ASSA」やフィンランドオリジナルである「ABLOY」の鍵が使われている家が多々ある。
特に、厚い木製のドアで使われていることが多い。
スウェーデンのような雪国では木製の厚いドアが使われている家庭が多いから、それに合わせた鍵が主流なのだろう。
日本はそこまで寒さの厳しい国ではないが、北欧風のインテリアやデザインが流行していることから、家も北欧風で木製のドアにする人が増えているのかもしれない。

アブロイの鍵の故障やシリンダー交換の依頼もよくある。
中でも多い相談が「鍵の抜き差しがしにくい」というものである。
このようなトラブルの原因は一口には言い切れないが、湿気や汚れなどが関係しているとかんがえられる。

汚れによって回りにくくなっているのであればむやみに機械油を指すのもよくない。
機械油はかえって汚れがかたまりやすくなり、鍵の動きが鈍くなってしまう。
油を使用するならまず汚れを十分パーツクリーナーで洗い流し、それがかわいてからシリンダー用の潤滑剤を使う。
また、まったく鍵を使用していない場合もこのようなトラブルが起こる。
別荘にこの鍵を使っているという人は要注意である。